リドリー・スコットは、イングランド・サウス・シールズ出身の映画監督・映画プロデューサーです。

1977年のデビュー作『デュエリスト/決闘者』でカンヌ国際映画祭新人監督賞受賞。1979年の監督作『エイリアン』の世界的大ヒットで一躍注目の監督となりました。

フィリップ・K・ディックのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を映画化した『ブレードランナー』では、映像化は困難とされていた原作を卓越した手腕で描き、数多くのファンを獲得する。

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監督キャラクターと作風

映画界屈指の映像派として知られ、初期の作品では幻想的な映像美が見られるが、美術から照明など細部にわたり構築していく完璧主義がたたり、製作ペースの遅れやスタジオとの対立から数多くのディレクターズカット版が作られるなど辛酸をなめたケースも少なくない。

自他ともに認める几帳面な性格の持ち主。『マッチスティック・メン』公開時のインタビューによると神経質な主人公のキャラクターには自身の性格が投影されている。

作品によっては、『エイリアン』や『ブレードランナー』など映画史に残る傑作と評されることもあるが、『レジェンド/光と闇の伝説』や『ロビン・フッド』などのように酷評されることもある。

『ブレードランナー』も1982年当時は酷評され、興行的にも赤字だった為に失敗作の烙印を捺された。

もしくは『悪の法則』のように賛否両論激しいことも多いなど、作品によって評価が極端に分かれる監督である。

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私的にランキング!「リドリー・スコット」監督のオススメ作品。

【第3位】戦争アクション「ブラックホーク・ダウン」

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出典:http://eiga.com/

 

撮影裏話

この映画、敵地のド真ん中に落下したアメリカ兵が、ゾンビのように押し寄せてくる敵を必死に撃退するという、リアルで悲惨な戦争映画。

映画製作は、撮影後の編集が一苦労!ラフに繋いだ4時間から5時間にも及ぶ映像を、いかに2時間のファイナル・カットに仕上げるかが重要なのです。

リドリー・スコットの映画は撮影素材の量が多すぎるので、一番苦労したのがこの『ブラックホーク・ダウン』でした。

戦闘シーンだけで90分もの長さがあり、しかもヘリの墜落シーンでは10台のカメラを同時に回していたのでエディターは大混乱。

しかも『ブラックホーク・ダウン』は脚本無しで撮影に突入したため、編集段階では何がどうなっているのか編集者も、展開が全然分かりません。

結局、総ラッシュ数は80万フィート(約148時間)にも達し、リドリー・スコット自身も全部をチェックし切れないほどの、凄まじい分量になりました。

編集スタッフは、凄絶な編集処理の為の暗黒の時間「ブラックホールにダウン」!

しかし、見事にまとめた編集は絶賛され「アカデミー最優秀編集賞」を獲得しました。

【第2位】歴史スペクタクル「グラディエーター」

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出典:http://www.cinemawith-alc.com/

 

撮影裏話

この映画、歴史映画としてアクション映画として、そしてローマやスペインの雰囲気漂う大規模な戦闘場セットなど、あらゆる娯楽要素と感動がぎっしりの素晴らしい作品。

しかし、本当はすごくもめていた撮影裏事情があったのです!
リドリー・スコットは、最初の脚本を全面的に書き直すべきだと批判!

結果、脚本は大幅に変更されたが、奴隷商人を演じたオリヴァー・リードが心不全で急死したため、再度脚本変更!

さらに主演のラッセル・クロウも脚本に口出ししたり、プロデューサーともギャラの事で「殺す」と脅したりで、トラブルが絶えなかった様です。

しかし、優れた映像美やストーリーから映画は大成功を収め、評論家からも高い評価を得て、第73回アカデミー賞では作品賞や主演男優賞を含む、5部門受賞する良い結果を残しました。

【第1位】宇宙では恐怖の悲鳴は誰にも聞こえない!「エイリアン」

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出典:http://fpsjp.net/

 

撮影裏話

大型宇宙船の薄暗い閉鎖空間の中で、船内に入り込んだエイリアン(異星人)に乗組員たちが次々と襲われる恐怖を描いた、SFホラーの古典にしてスコットの出世作。

スコットの完全主義者ぶりは、この映画でも遺憾なく発揮!

役者の演技よりも、照明やセットの見せ方にこだわり、6週間かけて完成させたミニチュアセットを気に食わず、ハンマーで壊し直させたり、牛乳嫌いの役者に牛乳を呑ませ、セリフを言わせたりで役者も散々!

又、スコットのストーリボードで制作予算は2倍にも膨れ上がり420万ドルから840万ドルに!しかし、映画は大ヒットとなり、第4作まで続編が製作されました。

スコット監督は、第1作の映画ラストで主人公を殺すつもりだったことを明かしており、最初の構想では主人公がエイリアンに頭を食いちぎられるという筋書きだった。

しかし、この展開にプロデューサーが大反対!
死ぬのはリプリーではなく、エイリアンにすべきだと言い張ったという。

撮影現場は緊張感が続き不安定だったとも言われています。
映画完成までの裏話は「エイリアン」よりドロドロして怖い・・

気を付けろ観ない方がいい!「リドリー・スコット」監督のオススメでない作品

本家”エイリアン”につながらない!「プロメテウス」

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この映画、『エイリアン』の前日譚として企画されたが、期待はずれの残念な出来!

終盤になればなるほどつまらなくなる、という珍しい映画。

登場人物も最初から最後まで何を考えているか良く分からない人たちばかり、展開してもさらに良く分からないので、淡々と画面を見つめるだけになってしまい、クライマックスになっても、いまいち盛り上がらない作品。

この映画で評価できるのは美しい映像だけ!
宇宙船の造形も良く、謎の惑星も雰囲気たっぷり!
宇宙服やレーザー銃などのバリバリSFなアイテムも楽しませてくれるし、クライマックスの壮大な破壊シーンも見所。

最後に

リドリー・スコットは、異なるジャンルに挑戦し続ける異色の監督として活躍中です。

これからも独自の映像で、多くの名作を生み出していくことでしょう!