デヴィッド・リンチは、アメリカ合衆国モンタナ州出身の映画監督・脚本家・プロデューサー・ミュージシャン・アーティスト・俳優。

ペンシルベニア美術アカデミーやアメリカン・フィルム・インスティテュートで絵画から映像制作にいたるまで広く学び、1977年に5年をかけて完成させた映画「イレイザーヘッド」で鮮烈な監督デビューを果たす。

TVドラマ「ツイン・ピークス」は”世界で一番美しい死体”というキャッチコピーで、米国だけでなく日本でも大ヒットし映画だけでなく、現代アートや音楽の分野でも独自のセンスを発揮している。

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デヴィッド・リンチのキャリアと作風

デヴィッド・リンチは、公開ごとに話題となるカルト映画を監督したことから「カルトの帝王」と呼ばれています。

数々の受賞歴もあり『エレファント・マン』ではアカデミー作品賞を含む8部門にノミネート、『ブルーベルベット』で全米批評家協会賞、『ワイルド・アット・ハート』でカンヌ国際映画祭のパルム・ドールを受賞している。

X JAPANの『Longing 〜切望の夜〜』のミュージックビデオを監督したことでも知られている。

作風は、シュールなストーリーと独特の映像美で、時には難解なイメージを与える。

特に「ブルーベルベット」のオープニングでは魅力的な歌声から、うって変わってのストーリー展開でドキドキスタート!

誰にも真似が出来ない、リンチ・ワールドは不思議な不思議な魅力に満ちています。

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私的にランキング!「デヴィッド・リンチ」監督のオススメ作品

【第3位】SF超大作「デューン・砂の惑星」

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出典:https://www.cinematoday.jp/

 

製作裏話

砂に覆われ巨大な虫が支配する惑星アラキス、通称「デューン」を舞台としたSF小説の傑作を映画化。

この映画、当初はそうそうたる出演者やスタッフで準備されたが、想定された巨額の製作費を捻出できず製作は中止。

その後、イタリアの映画プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスが権利を買い取り製作したが、壮大な物語を大きくスケールダウンせざるを得ず、映画はまとまりに欠く内容となった。

公開当時は賛否両論で批評は真っ二つ!

しかし、単なるSF映画にとどまらずリンチ監督独特のドロドロした悪趣味的世界観が全面に出ており、マニアの間ではカルト作としての評価も得ている。

【第2位】奇形の男の数奇な運命「エレファントマン」

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出典:https://homemcr.org/

 

製作裏話

19世紀末に実在した奇型の青年の数奇な運命と、彼をとりまく人々との交流を描き世界的に大ヒットした不朽の名作。

日本ではヒューマンな映画として宣伝されたが、一部の評論家は悪趣味な内容を文芸映画風に糊塗しているだけだと嫌悪感を表明した。

今でこそ障害者の人々への理解が広まっているが、19世紀となると今ほどの寛容さは無く奇形者たちの人生が、いかに大変な刻苦となる事は想像すらできない。

この映画は、もともとコメディスターのメル・ブルックスの企画で他の監督に依頼したが断られ、当時注目を集めていた新人のデヴィッド・リンチに話が回って来たのでした。

リンチは感動のヒューマニズム作品なんかではなく、「奇形」という存在をかなりの興味本位で痛々しく絶望的に描き、見ている人に不快感しか与えません・・
それがリンチの狙いだと思われる。

この作品は、最優秀作品賞・主演男優賞などアカデミー賞8部門にノミネートされた。

【第1位】センセーショナルな作品「ブルー・ベルベット」

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出典:http://www.movieviral.com

 

製作裏話

一見のどかな町で、大学生のジェフリーは入院した父親の見舞いに行った帰りに草むらで人間の「耳」を発見する・・
不法侵入や覗き、倒錯的なストーリーの物語。

この映画、実にセンセーショナルな作品で公開と同時に論争を巻き起こした!

劇中に登場する女性が身も心もボロボロの状態で素っ裸で通りに出てくるシーンが最たるものとし、暴力シーンも多くある事から良識的な人々の道徳心を刺激した事でした。

しかし、結果的には高い評価を受け多くの賞を受賞!
興行的にも大成功を収める!

一見穏やかだが、表面的な裏に潜む人間の欲望と暴力が渦巻く暗部を描き出し、リンチならではの才能を存分に発揮した作品と言える。

映画ラストでは、模型で製作したコマドリが出ている?
コマドリはキリスト教において馴染み深い鳥であり、作品の世界観を探る1つのヒントになるのではないでしょうか?

気を付けろ!「デヴィッド・リンチ」監督のオススメでない作品

カルト映画の代名詞「イレイザー・ヘッド」

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若き日のデヴィッド・リンチが、製作チームの5人と共に個人資金と5年の歳月をかけて完成させた映画で、一部のマニアからは熱狂的な支持を受ける。

この映画で登場する奇形の赤ん坊があまりに不気味でリアル!

ストーリーはシュールで難解、理解不能・・
まるで不可解な夢を見ている気分に陥る。

観ていて精神的に苦痛・・
”リンチ”を受けているような作品でパス!

最後に

「カルトの帝王」とまで言われるほど、名高い作品を世に送り出してきたリンチ監督は、独自性豊かな美的センスで映画界に多大な影響を与え、様々な分野に功績を残してきた。

これからも”カルトの巨匠”のままでいて欲しいですネ!