スタンリー・キューブリックは、アメリカ合衆国の映画監督。
のちにイギリスに移住したが、70歳で没す。

一時はジャズドラマーを目指していたが、写真誌『ルック』に載った自身のフォトストーリーを元に、短編ドキュメンタリー『拳闘試合の日』を製作し映画の道を歩み始める。

SF三部作と呼ばれる『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』・『2001年宇宙の旅』・『時計じかけのオレンジ』の成功で、世界の批評家から映像作家としての才能を認知される事になる。

博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか (字幕版)

スタンリー・キューブリックのキャリアと作風

初期のころより、監督のみならず映画製作全般に全てを掌握する姿勢をとり続け「完全主義者」とも言われ、特に晩年は映画製作に時間がかかる事でも有名だった。

作品中の恐怖演出として陰影を強く演出した上で、上目遣いで画面を睨み付けるという演技を役者に要求することが多く、評論家からは「キューブリック凝視」と呼ばれた。

キューブリックは映画『スパルタカス』の大成功により有名監督になるが、映画の最終決定権が監督ではなくスタジオやプロデューサーが握るハリウッドの映画システムと決別してイギリスへ渡り、

アメリカの会社の資本のもとで独自に映画製作を続ける事になるが、『博士の異常な愛情』以後は、他人の脚本で映画作りをする事はなかった。

スパルタカス (字幕版)

私的にランキング!「スタンリー・キューブリック」監督のオススメ作品

【第3位】ホラー映画「シャイニング」

シャイニング (字幕版)

 

製作裏話

ホラーの帝王スティーヴン・キング原作のホラー映画のお手本とも言える作品。

ジャケットにも採用された、この映画の象徴ともいえる「叩き割ったドアの裂け目から顔を出したジャック・ニコルソンの狂気に満ちた表情」を撮るためにキューブリックはわずか2秒程度のシーンに2週間かけ、190以上のテイクを費やした。

当初、ポスターも300案の中からキューブリックが選んだが、スタジオ側から却下され、この写真を使ったものが使用された。

キューブリック監督による映画化で、この作品は世界的に有名になったが、原作を大幅に変更した事で原作者のキングは、キューブリックへの批判を繰り返し死後でも映画版への批判を繰り返している。

この映画は、キューブリックならではの恐怖演出と映像美で高い賞賛を受け、今日ではホラー映画の偉大な古典という域にまで達している。

【第2位】ウルトラヴァイオレンス!「時計じかけのオレンジ」

時計じかけのオレンジ (字幕版)


出典:https://criticsroundup.com

 

製作裏話

暴力やセックスなど、欲望の限りを尽くす荒廃した自由放任と、管理された全体主義社会とのジレンマを描いた風刺的作品。

主演のマルコム・マクダウェルは、この作品について、演じた後の10年間もあの役を嫌い、作品を観ようとも思わなかったし、人前で語る事さえも嫌だったと言っています。

それ位、演じたキャラクターが嫌いだったと思われます。

撮影では、劇中の新療法の実験シーンの際、マルコム・マクダウェルが装置でまぶたを固定される場面があるが、撮影中にこの装置の位置がずれて目の中に直接入り、角膜を傷つけたアクシデントもあった。

また、昔の仲間に頭を掴まれ水槽に沈められるシーンの撮影では、マクダウェルの呼吸用に空気を送るパイプが仕掛けられていたが、故障したのか空気が送られずマクダウェルは演技ではなく本当に窒息状態に陥った。

撮影中にこういうアクシデントがあったので、なおさら嫌な映画だったのでしょうか?

【第1位】古典的SFの名作「2001年宇宙の旅」

2001年宇宙の旅 (字幕版)


出典:http://kuma-video.com

 

製作裏話

制作は1965年に開始し、翌1966年5月までに俳優の演技シーンを撮り終えたが、SFXシーンの完成までさらに1年半以上を費やした為、製作費は予定の600万ドルを大きく超過し1,050万ドルに達した。

当初キューブリックは美術担当として、日本の漫画家の手塚治虫の協力を求めたが、当時の手塚は連載漫画の他に、テレビアニメ番組を多数抱え日本国外での映画制作に携わる事は物理的に不可能であったため、オファーを断ったとされている。

公開当時は、哲学的なテーマを賞賛する声の一方、抽象的な内容や非常に難解な結末を批判する意見もあり、賛否両論の渦が巻き起こった。

公開後は興行成績が悪かったが、再公開を経て評価が高まり、現在では世界映画史に残る不朽の名作のひとつとして認識されている。

気を付けろ!「スタンリー・キューブリック」監督のオススメでない作品

背徳感たっぷり!「ロリータ」

ロリータ [Blu-ray]

ロリータ・コンプレックスの派生語にもなり、これぞ元祖ロリビッチ!

中年のオッサンが小娘に骨抜きになっちゃう滑稽さ、異常な独占欲と愛欲を加速させるキモさをしっかり具現化してくれた映画である。

残念なのは、他のキューブリック作品が持つような独自の恐ろしいまでに美しいシーンが1カットも無かったこと・・

無垢な少女は、腹黒いオッサンとどういう化学反応を起こすのか…?

最後に

スタンリー・キューブリックの映画は、映像も創作センスも独創的で天才的!

今だに古さを感じず、映画好きなら観ておきたい作品ばかりです!

「今観ても色あせない美が、そこにあるのです!」