ジョン・ミリアスは、アメリカ合衆国の映画監督・脚本家。

南カリフォルニア大学の映画学科で学び、1973年の「デリンジャー」で監督デビュー。

アメリカン・ニューシネマ文化の底流を引き継いだ叙事詩的、且つアクション性を取り入れた大作が多い。

また、「ダーティハリー」「地獄の黙示録」の脚本を手掛けた事でも有名である。

無類のガン・マニアでも知られ、全米ライフル協会の重役を務めていた。

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ジョン・ミリアスのキャリアと作風

高校時代はサーフィンや歴史に熱中し、日本の巨匠・黒澤明の映画へ傾倒した。

その後USC映画学科へ進み、ジョージ・ルーカスらと出会い一緒に短編アニメーションを製作したりしていた。

1969年よりロジャー・コーマン門下生となり「ダーク・ファイター8」で脚本家デビュー。

以後、「ダーティハリー」「ロイ・ビーン」「大いなる勇者」などメジャー作品の脚本を書き、1973年の「デリンジャー」で監督デビューとなる。

“タカ派監督”の異名を取りつつも、骨太な作品の脚本や監督をし続け「風とライオン」「ビッグ・ウェンズデー」そして「地獄の黙示録」の脚本で話題作を提供している。

ミリアス監督は、古き良きアメリカや開拓時代のアメリカに大きな価値を見出すようなタイプの人であり、自身の作品にもそれが反映されています。

監督デビュー作の「デリンジャー」は、当時31歳の初監督作品であるが骨っぽさと感傷を巧みに織り込んだ演出で、既に堂々とした作風が感じられる映画を創り出した。

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私的にランキング!「ジョン・ミリアス」監督のオススメ作品

【第3位】青春グラフティ「ビッグ・ウェンズデー」

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製作裏話

青春時代の変わらぬ友情を、彼らが愛するサーフィンを絆に描く青春グラフティ。

南カリフォルニア育ちのジョン・ミリアスは、幼き日々を過ごしたマリブの海へのオマージュとして、この映画を製作した。

海を描いた映画は数多くあるけれど、こんなに夏の輝きを感じられる映画は他にない。
海のシーン、はじける水しぶき、水面のきらめきが実に美しく撮影されている。

映画のロケ地は、舞台となるカリフォリニアのマリブだけでなく、ラストの世界最大の波“ビッグ・ウェンズデー”はハワイのサンセットビーチで撮影されました。

映画に登場したベアー(熊)のサーフボードは、物語の設定上架空のものだったが、1986年には実際のブランドとして蘇り、熊のロゴ入りサーフボードとして有名になりました。

【第2位】歴史アドベンチャーロマン「風とライオン」

風とライオン (字幕版)


出典:http://www.star-ch.jp

 

製作裏話

1904年代のモロッコを舞台に、誇り高き砂漠の王者とアメリカの国際紛争を描く。

当時ジェームズ・ボンド役からの脱却を図っていたショーン・コネリーの演技派への片鱗が見られる、堂々とした族長役も見どころ!

モロッコの市街地や砂漠と海岸の風景が、映画の質を格調高く演出しており、ロケ地の美しさが映画の価値を相当引き上げている典型的な作品です。

しかし、一部はモロッコの風景でも、ロケ地はほとんどスペインで撮影され、雄大な地形を生かした迫力ある戦闘場面も十分に楽しめます。

チャンバラシーンで、ショーン・コネリーが黒澤監督の「隠し砦の三悪人」の三船敏郎の真似をするのはあまりにも有名で、ミリアス監督の黒澤映画へのオマージュが見受けられます。

隠し砦の三悪人

【第1位】ファンタジーソードアクション!「コナン・ザ・グレート」

コナン・ザ・グレート オリジナル版 (字幕版)


出典:https://chipsandnews.wordpress.com

 

製作裏話

無名時代のアーノルド・シュワルツェネッガーが、この作品で世界的に名前を売り、出世街道を驀進する映画ともなった。

シュワちゃん演じる元奴隷の冒険者コナンによる復讐劇、冒険活劇が主題となっている。

撮影ではシュワちゃんの体格に見合うスタントマンやスタントダブルを見付けられ無かった為、シュワちゃんがプロの剣術指南を受けて自らスタントやアクションを行い、幾針も縫う怪我を負いながらもコナンを演じきりました。

当時としては2000万ドル級の製作費が投入され、潤沢な予算を感じさせるロケ地と豪華なセットが堪能できます。

冒頭の襲撃シーンに出てくる兜や旗印のデザインが実に日本的で、シュワちゃんの剣の構え方やフォームも日本の時代劇調で、ミリアス監督の黒澤明オマージュのシーンが多い事が話題にもなりました。

気を付けろ!「ジョン・ミリアス」監督のオススメでない作品

戦闘機アクション「イントルーダー怒りの翼」

イントルーダー/怒りの翼 (字幕版)

ベトナム戦争中に活躍したアメリカ海軍の艦上攻撃機A-6イントルーダーと、そのパイロットたちの活躍ぶりと青春を描く。

中途半端なトップガン的映画!
ストーリーも凡庸で大きな魅力も無し。

ハノイの空爆シーンはミニチュアの特撮で撮ってしまい「ゴジラ」もビックリ!

主役の戦闘機もマイナーなA-6イントルーダーで、F-14戦闘機と比べて地味・・

どの辺が「怒りの翼」なのかも分からないし、地上戦の方が迫力あるのが変な感じ。

最後に

ジョン・ミリアス監督は、古き良きアメリカの価値を見出すようなタイプの人であり、自身の作品にもそれが反映されています。

これからも、アメリカン・ニューシネマ文化の底流を引き継いだ作品を作り出していく事でしょう!