セルジオ・レオーネは、イタリア・ローマ出身の映画監督。

両親共に映画関係者だったレオーネは、幼い頃から映画を身近なものとして慣れ親しみました。

1960年代に『荒野の用心棒』を始めとするイタリア製西部劇をヒットさせ、世界中でマカロニ・ウェスタンブームを巻き起こした。(60歳で没)

セルジオ・レオーネのキャリアと作風

17歳の頃から監督助手として長い下積み時代を経て映画製作のノウハウを身につけ、1961年の「ロード島の要塞」で監督デビュー。

黒澤明の「用心棒」に深く感銘を受け1964年に、用心棒を西部劇風に翻案した「荒野の用心棒」を監督する。

本作は、低予算での製作ながら本国イタリアのみならず世界的に大ヒットし、1960年代後半のマカロニ・ウェスタンブームの火付け役となりました。

次に放った作品『夕陽のガンマン』・「続・夕日のガンマン」も同様に大ヒットを記録!

この映画でレオーネは独自の演出スタイルを確立し、名実共にマカロニ・ウェスタンの巨匠と目されるようになる。

演出スタイルは、役者の顔面のクローズアップの多用と、そこに遠景を巧みに織り込んだ緻密な画面構成に特徴があり、クライマックスに至るまでのゆったりとした長回しとダイナミックに演出されたアクションシーンがその後に続くといった特徴があります。

レオーネ特有の生々しい暴力描写や乾いた作風、男同士の友情と裏切りといったモチーフは、西部劇のみならず後世のアクション映画の監督達にも刺激を与えました。

レオーネは、自身の監督作品の音楽担当に作曲家の「エンニオ・モリコーネ」を数多く起用し、二人のコラボレーションは『荒野の用心棒』からレオーネの遺作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』まで続きました。

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私的にランキング!「セルジオ・レオーネ」監督のおすすめ作品

【第3位】ギャング映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(完全版) [Blu-ray]


出典:https://www.thecinema.jp/

 

製作裏話

元ギャングの現在と過去とが複雑に交錯する物語を、多層的に描き上げた名作。

20代〜60代の主人公を巧みに演じ分けた、ロバート・デ・ニーロの名演も圧巻です。

元々この映画の完全版は、3時間49分の作品だったが製作会社が上映時間を短縮するために編集で大幅カット!

その為、公開時には時系列が簡略化された内容となり、批評家たちから酷評され、製作関係者も「製作会社がフィルムを切り刻んだ」と嘆きました。

これにはレオーネ監督も深く落胆し、自身の編集によって3時間49分の完全版を作り上げ、再びアメリカで公開しました。

すると、それまでの不評が打って変わってギャング映画の傑作として捉えられ、レオーネの評価を更に高める結果となりました。

【第2位】西部劇の金字塔!「ウェスタン」

ウエスタン (字幕版)


出典:http://tanoshiieiga.seesaa.net/

 

製作裏話

黄昏の西部開拓時代を舞台に、当時の人間模様を活写した大作群像劇。

この作品は、通常の映画撮影の手法と異なり撮影前にエンニオ・モリコーネが作曲し、その楽曲でイメージを膨らませたレオーネが、そのイメージの通りに映画を撮影するという製作方法が採られました。

序盤の駅のシーンでは風車の油が切れており、回るたびに鳴っていた風車音を監督のレオーネは気に入り、その為に油もささずに、そのままで撮影しました。

主演のヘンリー・フォンダは当初悪役に難色を示したため、説得には苦労したようです。

公開後もアメリカの良心的イメージの強かったヘンリー・フォンダの悪役には抵抗もありヒットしなかったが、1970年代に入って批評家や映画監督たちに再評価されました。

【第1位】マカロニ・ウエスタンの傑作!「荒野の用心棒」

荒野の用心棒 完全版 製作50周年Blu-rayコレクターズ・エディション


出典:http://www.macaroniwesterns.com

 

製作裏話

二人のボスが対立するニューメキシコの小さな町に現れた凄腕のガンマン。

御存じ黒澤明の「用心棒」を西部劇に翻案した、マカロニ・ウェスタンの代表作。

当時、映画俳優としては鳴かず飛ばずで燻っていた、クリント・イーストウッドを一躍トップスターに押し上げた、出世作ともなった作品。

主演のイーストウッドは当初第一候補という訳ではなく、レオーネ監督はヘンリー・フォンダの起用を望んでいたが、フォンダはハリウッドの大スターだったため獲得出来ませんでした。

チャールズ・ブロンソンや他の俳優からも次々と断られ・・
そこで代わりに白羽の矢を立てたのが、当時テレビ西部劇『ローハイド』でブレイク中だったクリント・イーストウッドに向けられ出演OKとなり無事撮影が開始されました。

この作品は、完全に黒澤明監督の「用心棒」の盗作であり、レオーネ監督と製作会社は黒澤明の許可を得ていませんでした。

その為、著作権侵害裁判により負け、黒澤プロに損害金を支払う事にもなりました。

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気を付けろ!「セルジオ・レオーネ」監督のオススメでない映画

メキシコ革命の動乱を舞台にした「夕日のギャングたち」

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全体に展開が長ったらしく、これまでのレオーネ作品と比べて切れ味がない!

タイトルの、どこがギャングだったのでしょうか?
と思う作品。

二人の悪党が出会いから、次第に友情を結んでいく過程が楽しい映画。

最後に

西部劇を叙情的な作風で描いたマカロニ・ウェスタンの巨匠!
セルジオ・レオーネ。

その生涯に7本しか監督として作品は発表してはいないが、その作品群は映画史に残る傑作として、現在でも映画ファンに愛されています。