「うさんくさい」そんな言葉を体現した俳優といえば誰でしょうか、日本でいえば佐野史郎さんなんかがそうですかね。

最近の高嶋政伸さんなんかも、これに当てはまるかも。
しかし、自分の中ではベストオブ胡散臭い俳優といえばマイケル・ダグラスさんなのです。

俳優の紹介

1944年生まれの73歳である彼、ニュージャージ出身でなんと父親は伝説的な俳優のカーク・ダグラスさんです。

その後、父を意識してか映画業界を目指す事になった彼は、俳優養成所に通いながら映画製作について猛勉強をします。

その後、1972年に「サンフランシスコ捜査線」ではエミー賞に輝くという活躍をみせます。

そして1975年にはジャック・ニコルソンの出演した「カッコーの巣の上で」で高い評価を受け、アカデミー賞5部門受賞をする活躍をみせます。

その後は1984年に娯楽大作「ロマンシングストーン」で自信満々の冒険家を演じ、一気にスターダムに昇って行きました。

しかし、そんなマイケル・ダグラスさん。
ここ最近はハリウッドを駆け巡るセクハラ騒動に巻き込まれてしまいました。

その内容は、今の妻であるキャサリン・ゼタ・ジョーンズさんと出会う前のものらしく、だいぶ前の話だそうです。
おそらく、その真偽すら怪しいかもしれません。

ですがここだけの話、ハリウッドの俳優にそこまで倫理を求めるのも筋が違うと思うのです。
やはりスキャンダルの一つがあって、初めてスターと言えるのではないでしょうか。

ロマンシング・ストーン 秘宝の谷(字幕版)

代表作

主に彼の代表作として有名なのはチャーリー・シーンと共演した「ウォール街」でしょう。
この映画で、彼はアカデミー賞を受賞した事でも話題になっています。

悪辣な投資家の企業買収を描いた本作で、彼は本来なら悪役の金融投資家ゴードン・ゲッコーを演じます。

しかし妙な事に、この映画の影響もあり、逆に彼の生活やスタイルを真似る人間が増えていきました。
というのも僕が以前働いてた職場の上司も彼に凄くソックリでした。

彼もまたストイックな存在でしたが、この映画での彼もやはりストイックな部分があり、そういった一面が多くの人を惹かれさせたと言えるでしょう。

この映画は後に「ウォール・ストリート」という続編が出て来ます。
そこでは改心したゴードンが出て来て主人公を助けます。
それはそれで良いのか?
という内容ですが駄作では無いので、これもオススメです。

他にも先にあげた「ロマシングストーン」では一転して、野性的でセクシーなアクションヒーローを演じます。

「インディ・ジョーンズ」に似ていますが、あれよりもかなりアダルトで、かといって下品でもないので、どなたでも観れる名作なので、これもオススメです。

さらにシャロン・ストーンと共演した「氷の微笑」では悪女に溺れる、ろくでなしな刑事を演じ、これも高い評価を受けました。

他にも「危険な情事」や「ディスクロージャー」といった悪女に悩まされるダメ男を演じていましたが、これらもなかなかオススメです。

オススメばかりしか言ってませんが、本当にこれらは全部面白いのです!

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マイケル・ダグラスならこれを観ろ!おすすめ映画ベスト3!

1位: フォーリングダウン

フォーリング・ダウン (字幕版)

彼の出演した映画でナンバーワンを決めるとすれば、間違いなくこれでしょう。

映画の内容は、会社をクビになり、母親や妻からも、ほぼ絶縁をされた男が現代社会の理不尽に対して、ひたすらキレて暴れていくだけ、という狂気の映画です。

と書けば、面白く無さそうに見えるかも知れませんが、かなり面白いです。

彼が怒るのは政治とか、そういった大それた物では無く
「広告で描かれてる物と違う商品を売るハンバーガー屋」だとか
「接客の悪いコンビニ」だったり
日常でありふれた物であるのが、なかなか面白いです。

彼は確かに怒りと憎悪の権化なのですが、彼の怒りは誰にだってあるものです。

「物を作るなら、広告通りの内容に作って欲しい」
「金を払ってやってるんだから、せめてそれなりの接客はしよう」
という様な本当に小さな怒りなのです。

だけど、そういった小さい怒りが溜まっていって、やがては社会に影響を与える。
小さい事でキレるな、と言う人は居るかもしれませんが、憎悪という物はそういう小さい物で成り立っているのです。

ところで、実は彼には娘がおり、彼の中では未だに娘は娘のままで、家族との生活も、いつかやり直したいと思っています。

さらに言うと、家族で嫌っているのは妻と母親だけで、娘と飼い犬にとっては未だに「大事なパパ」なのです。

小さい男の小さい怒りがやがて暴走していき、悲劇的なラストに向かって行く。
そんな悲しい映画でもあります。

2位: ブラックレイン

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大阪を舞台に日米の刑事が協力し合う、という伝説のアクション映画です。

ストーリーはマイケル・ダグラス扮するアメリカの刑事が、日本に狂犬のようなヤクザを護送してる最中に逃走されてしまい、おまけに相棒を殺されてしまいます。

復讐と正義をかけてマイケル・ダグラスは日本の刑事と協力して、邪悪なヤクザの佐藤を捕まえる為に大阪を駆け巡ります。

日本を舞台にしたハリウッド映画は「ウルヴァリンSAMURAI」のように、往々にして酷い出来になるのが世の常ですが、この映画は全く別、むしろ、この映画から30年程が経っていますが未だに大阪には、こういう場所があったりします。

また、日本を舞台にしている割には「ニンジャ」や「カラテ」といった、バカバカしい要素が出て来ないのも素晴らしいところです。

しかし今、衰えていく日本の国力、しいては日本のヤクザ、さらに大阪の現状を見ていると、ある意味バブル時代や日本経済に力があった頃へのノスタルジー的な映画かもしれません。

マイケル・ダグラスは非常にカッコ良いアメリカの刑事を演じますが、やはり目玉は故・松田優作の狂人ヤクザの佐藤でしょう!

親分に「お前長生きしたくねえのか」と言われても「あんたほど長生きする気はねえよ」と返すふてぶてしさ、たまらないです!

ウルヴァリン: SAMURAI (字幕版)

3位:ゴーストアンドダークネス

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19世紀に実際に居たと言われる、二頭の人食いライオンによる大虐殺の恐怖と、彼に対抗するハンターたちの勇気を描いた傑作怪獣アドベンチャー映画です。

舞台はイギリス領東アフリカ、当時の鉄道建築チームのリーダーだったパターソン大佐は、助手や多くの労働者と共に仕事をしていましたが、突然謎の餓えたライオンたちが襲撃し多くの死者を出します。

労働者たちから不満が起こり、まだ若いパターソンではうまく場をコントロール出来ないでいました。

そこで雇われたのは凄腕のハンターでした。

彼やマサイ族を仲間に加え、ライオンたちを追い詰めていく彼らは果たして、このライオンを止められるのでしょうか。
というストーリーです。
シンプルで良いですよね。

ライオンといえばカッコ良かったり愛嬌があったりするイメージがありましたが、この映画を見てからは絶対にライオンに近づかないでおこう、と子供心に誓った一作です。

この映画で彼が演じるのはハンターのレミントン、実際に存在しない人だったらしいですが、有能で頼りになる兄貴分的な存在です。

あと、この映画で面白いのはイギリス領で働く労働者のほとんどは黒人やインド人の奴隷なのですが、発言権は白人のパターソンよりも上で、彼らの扱いに、むしろパターソンが苦労しています。

奴隷と主人といっても、その関係は常に主従ではなく、時と場合では移り変わる。
そういう意味では、現代のブラック企業も変わっていないのかもしれません。

マイケル・ダグラスでもこれはオススメしない!ワースト作品

アントマン

アントマン (字幕版)

実はワーストにあげていますが、そこまで悪い映画ではありません。

ですから「観るな」とは言いませんが、出来れば「オススメしない」という一本です。

アイアンマンから始まるいわゆる「マーベル・シネマティック・ユニバース」の一作なのですが、何と言うのか過去作を観なければ分からない映画であったりします。(日本では観ていない人が多いシリーズなので)

内容はシンプルで、ある泥棒がコソ泥に入りに行った先は、引退したヒーロー「アントマン」の屋敷、泥棒は罪を見逃してもらう代わりに彼の元で修業をしていく、という内容なのです。

と書けば面白いし、実際にまあまあな出来の映画なのですが、かと言って、他のシリーズを捨ててでも観たら良いかと言われると、そうでも無いという微妙な立ち位置にある本作。

何と言うのか、シリーズ全作を見ていない人には分かりにくい事が多く、本当に初見に厳しい敷居の高い映画だな、とガッカリした記憶があります。

彼が演じるのは初代アントマンで、偏屈な老人で元凄腕のヒーローというキャラです。

まあ、ぶっちゃけた話をすれば「バットマン・フューチャー」における、80歳になった初代バットマンのまんまの立ち位置です。

まとめ

マイケル・ダグラスさん、こう書けば色々な映画に出ているのですが、つまらない映画は実はあまりないのです。

ワーストであげたアントマンも観ていられないほど酷い訳では無く、ただ純粋にシリーズを全作追いかけてない人間には、分かりにくい内容だからワーストに入れてるだけなのですね。

こう考えれば、出る映画は大抵面白い人なので、彼の事を追いかけるのも良いでしょう。

ちなみに彼のセクハラ騒動であがっている内容ですが、女性が「マイケル・ダグラスにパンツの上から性器をつかまれた」「彼は、この業界の王なので逆らえなかった」という内容。

どうでも良い事ですが、こういったセクハラ騒動は証拠が大事なので、訴えるなら証拠はキッチリ出そうという話です。

彼自身も70代を越えているので、もうそろそろ引退かもしれません。
ですが彼の出た映画は、ほとんど素晴らしいので、もうキャリア的にも思い残す事は無いかもしれません。