かつて、アイドル的存在だった人間が、その後のキャリアで成功するのは極マレだと言われております。

そのまま居なくなるか、
犯罪者になるか、
もしくは演技派として定着するか、
といった感じでしょうか。

しかし、今回ご紹介するイーサン・ホークは珍しい事に、キャリアに目立った凹みがなく、そのまま今でも低空飛行を安定して続けている。
安定感のある人です。

俳優の紹介

1970年生まれの47歳になる彼、テキサス大学の学生だった両親の間で生まれました。

そんな彼が3歳になったころに両親は離婚し、母と共にニューヨークに移ります。

1985年に「エクスプロラーズ」でデビューをして話題を獲得した彼でしたが、一時は学業に専念する為、俳優の道をあきらめニューヨーク大学やカーネギーメロン大学などに進学、その後1989年にロビン・ウィリアムズ主演の「今を生きる」で主人公を演じます。

さらに1997年、カルト的人気を誇るSF映画の「ガタカ」に出演し、一気にオタクたちからの人気も過熱します。

そこで出会ったユマ・サーマンと恋愛の末、結婚して2004年まで関係を続けます。

子宝に恵まれるものの、彼が浮気をしていた事がわかり離婚。
なんと、その後子供の子守だった女性と結婚をしてしまいました!

人生は解らない事の連続ですね。

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代表作

主に彼の代表作として有名なのは、ジュリー・デルビーと共演した「恋人までの距離」から始まるビフォア三部作でしょう。

この映画で、フランス人女性とのアバンチュール(死語ですね)を楽しむ、アメリカ人を演じた彼は高い評価を受け、その後なんと「ビフォア・サンセット」や「ビフォア・ミッドナイト」といった続編を生み出す事に成功しました。

僕が個人的に好きだったのは、ニコラス・ケイジと共演した「ロードオブウォー」で正義感に燃える、若きインターポール捜査官の役です。

退廃的で死んだ魚のような目で、淡々と物事を流すニコラス・ケイジに対して、正義の燃える炎のような目と、しつこい執念で追いかける野性味があってカッコ良かったです。

またジョン・カーペンターの伝説的名作「要塞警察」をリメイクした「アサルト13」では、謎の集団に狙われる警察署に籠城し戦う警官たちのリーダーを演じていました。

彼が出てくる映画では割と警官役が多いですが、悪徳警官役よりも熱血警官とかの方が多い印象がありますね。

また、地球のほぼ9割が吸血鬼に支配された異色のSF映画「デイブレイカー」では減少していく人間たちと、それを糧とする吸血鬼の絶滅を危惧する吸血鬼の科学者を演じていました。

その際に彼は
「こういう映画は好きじゃないが、脚本を読んで惹かれた」
と語っていました。

確かに世界観は、そこそこ面白いのですが、そこから発展しないイマイチな内容だった記憶があります。

近年で出演した映画で好きだったのは「ドローンオブウォー」ですね。

これは有名な話ですが、もう戦争では兵士がわざわざ銃を担いで行かなくても、戦争が出来る時代になってしまいました。

兵士が行かなくてもドローンがあれば、簡単に敵を攻撃できるんです。

中東では現在これらが飛び交い、アルカイダやイスラム国を血祭りにあげていってます。

これを見た後、僕はドローン少年のノエル君を笑えなくなりました。
それほど恐ろしい映画なのでオススメです。

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イーサン・ホークならこれを観ろ!おすすめ映画ベスト3!

1位: 生きてこそ

生きてこそ (字幕版)

1970年代にアンデス山脈で起きた飛行機事故を映画化した、衝撃の映画です。

チリで行われる大会に向けて出発した、ウルグアイのラグビーチームを乗せた飛行機は悪天候に襲われ、家族や知人を乗せたまま落下してしまいます。

落下した場所はアンデス山脈の高山、そこで彼らは地獄のサバイバルを経験します。

死んでいく仲間や家族たち、飢えに苦しんだ彼らは死んだ仲間たちの死体を食べる事で生き残っていきます。

とんでもない話で、なかなか決断できる事ではありませんが、彼らはこれを行い、なんと生き残りました。

もちろん、その過程で大いに悩む彼ら、中には拒絶したりする者もいました。

これは余談ですが、緊急時において人肉食というのは、かなり行われる可能性が高いと聞きます。

かつて第二次大戦を経験した旧日本軍たちを悩ませたのは、食料の無さでした。

欧米の物量よりも恐ろしい餓えによる恐怖、それらに襲われた彼らのうちの少数は、捕虜を「白豚」「黒豚」と言い殺害し、食ったと言われています。

この映画に出てくる彼らは、仲間をブタと言った記録はありません。
仲間を殺してもいません。(食べたのは死体だけです)

同じ状況にいたら、あなたはどうする?
何を選択する?
それを心の中に問いかける名作です。

この映画でイーサン・ホークが演じるのは、実際にこういう経験をしたナンド・パラードという人物です。

もちろん、この映画で彼は主人公として出てきます。

やはり、この映画こそ彼の映画の中でベストワンと言って良いでしょう。

2位: トレーニングデイ

トレーニング デイ (字幕版)

ロス市警に配属された白人の新人刑事ジェイク、彼はベテランの刑事であるアロンゾと組む事になります。

アロンゾの正体はギャングたちを操りながらストリートを支配する、とんでもない悪徳警官。

そんな彼に振り回されるジェイクの最悪な1日を描いた、傑作ハードボイルドです。

普段は善人のイメージがあるデンゼル・ワシントンが恐怖の悪徳警官を演じた本作。

遠い国アメリカの話に思われますが日本でも、こういう人はいました。
綾野剛主演の傑作映画「日本で一番悪いやつら」で描かれた「稲葉事件」もそうですね。

僕の知り合いにも元警官がいますが、中にはヤクザと繋がっている事があり、よくテレビで描かれるガサや捜査などは、ほぼマスコミ向けのパフォーマンスだと言っていました。

意外ですが、ヤクザと警察は実は関係が深い。

その方が上層部は調査がしやすい、ヤクザやギャングも行動が起こしやすいのです。
したがって、こういう悪徳警官は意外と世の中に、かなりの人数でいるのです。

さて、この映画で彼はアロンゾに振り回されるジェイクを演じますが、悪の輝きをみせるアロンゾに対して正義を貫き、ある行動を起こします。
その行動が彼の命を救う事になります。

非常に面白いのでオススメです。

日本で一番悪い奴ら

3位:フッテージ

フッテージ(字幕版)

売れない作家一家が、とある不気味な映像を研究していくうちに、とんでもない呪いにかかっていく、という万国共通の恐怖である「オカルト」を描いた傑作ホラー映画です。

10年前にヒット作を売り出したものの、低迷が続いた作家のエリソン。
彼は家族に内緒で取材も兼ねて、ある呪われた過去を持つ一軒家に行きます。

その屋根裏部屋で、ある8ミリフィルムを見つけた彼、それにはとんでもない秘密が隠されていたのです。

やがて、その秘密と怪現象の数々は彼ら一家に襲い掛かっていき、事態は最悪の結末へと、ひた走っていきます。

監督は、エクソシストと裁判サスペンスを混ぜた名作「エミリー・ローズ」の監督であり、「ドクター・ストレンジ」(こっちは微妙でした)の監督でもあるスコット・デリクソンです。

ホラー映画の監督ですが、神をあまり信じていないという事で有名な氏による、淡々とした冷たく厭世的な暗い作風が、実に心地よい映画です。

8mmフィルムのシーンが本当に恐ろしく、見終わった後、悪夢にうなされるかもしれません。

それはホラー映画として、優秀だという事なんですけどね。

エミリー・ローズ (字幕版) ドクター・ストレンジ (字幕版)

イーサン・ホークでもこれは観るな!ワースト作品

パージ

パージ (字幕版)

崩壊し、全体主義国家となったアメリカ。

年に一度、あらゆる法律を無視して良い1日が出来てしまいました。
それは「パージ」と呼ばれ人々を怖がらせていました。
が、実際に餌食になるのは貧困層でした。

軽薄なセキュリティ会社のエグゼティブは、パージでも余裕で守れる防壁を持った自宅に籠り、一日を過ごそうとしていました。

しかし、パージの犠牲者を息子がうっかり救ってしまった事で最悪の夜を経験する、と書けば面白そうな本作。

しかし、恐ろしいほど単調で、映像も暗い場所でのやり取りが多く、何をやっているのか分からない為、まったく面白くありません。

おまけにホラー映画なのに、恐怖描写より政治的メッセージが濃く、正直つまらないです。

なんでこれが、続編を作られるほど人気なんでしょうかね。

まとめ

イーサン・ホークさんは面白いほど、色々な映画に出演しています。

しかし、シリアスな役ばかりを演じていて、あまりコミカルな役をお目にかかった事がありません。

個人的に、彼のキャリアはこれからでしょうし、色々な映画に出演すると思うので、コメディ演技を目にしてみたいです。