80日間世界一周 スペシャル・エディション(2枚組) [WB COLLECTION][AmazonDVDコレクション] [DVD] 

SFの開祖といわれる「ジュール・ヴェルヌ」の同名小説を原作とするアメリカ映画。

当時アメリカの大プロデューサーとして知られたマイク・トッドがプロデュースし、イギリス出身の若手監督マイケル・アンダーソンが監督しました。

マイク・トッド自身の肝煎りで開発された70mmフイルムの「トッドAO方式」で撮影され、日本を含む世界各国の多彩な風景をカラー映像とワイドスクリーンで楽しめる観光映画に仕上がりました。

本作品の見どころ

『まだ飛行機も出現していない時代のロンドンで、紳士クラブに所属しているフィリア・フォッグは、裕福で独身貴族的な人生を謳歌していた・・

ある時、他のメンバーと80日間で世界一周が出来るかどうかということで賭けをする事になり、フォッグは執事パスパルトゥーと共に全財産とプライドを賭けた「世界一周」の旅に出ることになった!』

 

賭けは、自らの全財産の半分を旅費に当て残りの半分は掛け金にし、もし80日間で世界一周が果たせなければ全財産を失うことになる!

途中、気球や鉄道、蒸気船などを乗り継ぎながら・・
スペインで闘牛をしたり、
インドで怪しげな宗教儀式から姫を救い出したり、
日本の横浜でサーカスを見たりと、
世界一周をしながらの、やりたい放題映画といえます!

《オールスター映画》

この映画は、数十人の有名な俳優が要所々々に入れ替わり立ち替わり登場したので、見る側としては 世界観光と、スター探しを楽しむことが出来るようになっていました。

たとえば・・・
サロンのホステス役にマレーネ・ディートリッヒ、
酒場の ピアノ弾き役にフランク・シナトラ、
その他シャルル・ボワイエ、トレヴァー・ハワード、バスター・キートン などなど・・

当時のスター達が沢山出ていました!

作品仕上がりとしては、素材に金をかけた「豪華な幕の内弁当」の様な映画!

製作費は700万ドル!
見るからに金と力に物を言わせた造りこみに、拍手喝采です!

映画の原作者「ジュール・ヴェルヌ」


出典:https://www.google.co.jp/

ジュール・ヴェルヌはフランスの小説家で「空想科学小説の父」と言われました。

子供の頃から冒険小説を愛し、12歳の時に未知の国への憧れから密航を試みたが捕まり、それからは「空想の中だけで旅をする」ことに決め、地球上のあらゆる土地・海底・地底・月世界までも旅する一連の「空想科学小説」を生み出す事になりました。

ヴェルヌの小説を題材とした映画化作品は、本作の他にも「海底二万マイル」「地底探検」「月世界旅行」など多数あります。

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大プロデューサー「マイク・トッド」

この映画を製作したマイク・トッドは、ポーランド系のユダヤ人で、高校も出ておらず新聞の売り子などありとあらゆる仕事をして、自力でハリウッドプロデューサーの地位を確立しました。

当時、ハリウッドの絶世の美女として知られたエリザベス・ティラーと結婚したが飛行機事故で亡くなり、テイラーとは1年足らずの結婚生活でした。


出典:https://ameblo.jp

気品と洒落感を備えた英国紳士・「デヴィッド・ニーヴン」


出典:https://amanaimages.com/

本作で主演の独身貴族を演じた「デヴィッド・ニーヴン」は、ロンドン生まれのイギリス人俳優で、都会的な紳士役で長らく人気を博しました。

ニーヴンは、話し方や立ち振舞に知性と品格を感じさせ、その魅力を活かした役どころが実に多い役者さんです。

世界の都市を股に掛けたこの映画では、ニーヴンは場面に応じたドレスコードを披露してくれているのも魅力的です。

元祖「007カジノロワイヤル」でジェームズ・ボンド役に!

ニーヴンは、1967年の作品「007カジノロワイヤル」では隠居久しい老ボンド卿をカッコよく演じているが、映画としてはスパイ映画を茶化した壮大なパロディで、脈絡のない乱痴気騒ぎを繰り広げる内容となっています。


出典:http://arazatu.blog48.fc2.com

この作品は、レンタル店でも007シリーズとは違う別の棚に置かれていました!
「007とは、関係無かった事にされている」のも納得できる映画です。

007/カジノ・ロワイヤル [DVD]

 

製作エピソード

八十日間世界一周は、世界を駆け巡るため世界12カ国で撮影され、日本にもロケ隊が滞在し3000人以上のエキストラも参加しました。

主な撮影場所は横浜と鎌倉で、映画では鎌倉の大仏が印象的に使われていました。

この映画で描かれた日本の情景には首をかしげる事も多くあり、当時の外国人に日本のイメージを変に伝えたと思うと、複雑な気がしますネ!

当時としては、有名な俳優たちが数十人もチョイ役で出演し映画に華を添えており、この作品がきっかけで「カメオ出演」という言葉が生まれました。

メインテーマ曲「Around the World」は、格調が高く優雅な曲調が「世界旅行」のイメージに合っている事から、テレビやラジオなどで旅行を表現するシングル曲としてしばしば使われています。

八十日間世界一周〜オリジナル・サウンドトラック盤

豪華スター勢揃い! リメイク作品「80デイズ」

80デイズ(字幕版)

2004年にはジャッキー・チェン、シュワルツェネッガーら、豪華国際派スターが勢ぞろいして、総製作費120億でリメイクされました。


出典:https://www.kadokawa-pictures.jp

数々の大スターをゲスト的に出演させる豪華なつくりは『八十日間世界一周』と同じで、ユーモアセンスたっぷりのアドベンチャー映画となっています。

最後に

八十日間と言わず、お金の心配をしないで優雅に「世界一周の旅」をしたいものです!

華やぎのパリ・・情熱のイタリア・・異国情緒あふれるモロッコ・・

そして、オリエンタルな不思議な魅力に満ちたインドの旅は・・・「インド~」