アル・パチーノに続き、アウトロー系がうまい役者といえば、やはりカート・ラッセルでしょう。

一時この人が演じるアウトロー系のキャラクターが大好きで、何度も鏡の前でマネをしました。

カート・ラッセルが出てくれば、それだけで映画がおもしろいと聞いたことがありますが、それは正しいかもしれません。

生い立ち

1951年マサチューセッツ州出身の彼は、俳優兼野球選手という変わった経歴を持った父の元に育ちます。

(こうしてみたら俳優の父親は俳優というケースは、日本よりハリウッドの方が多いと思われます)

1960年代から複数のディズニー制作の映画に出演していましたがイマイチ当たり役に当たらない、うだつの上がらないB級アイドルの印象がぬぐえなかった彼ですが、

1975年に実際にあった殺人事件をモデルにした「パニック・イン・テキサスタワー」にて殺人鬼の役を演じ話題になります。

さらにその後、エルヴィス・プレスリーの自伝を描いた「ザ・シンガー」にて若き日のエルヴィスその人を演じ、評価を高めていきます。

そこで、後に良き相棒となるジョン・カーペンター監督と出会い、交友をはぐくみます。

その後、彼と後のカルト映画になる「ニューヨーク1997」にてスネーク・プリスキンを演じ、一気に人気者になります。

その後もスタローンと共演した「デッドフォール」や、連続放火事件に挑む消防士のドラマ「バックドラフト」に出演するなど、話題作に定期的な出演を行います。

そして、60代を越えた今でもそのキャリアは圧倒的で、多くの超大作に出演しているという、まさしく「つわもの」です。

しかも、ベテラン俳優なのにスキャンダルな話は一切無い、優等生でもあったりします。

こういったバランス感覚は、多くの俳優に見習ってほしいものです。

パニック・イン・テキサスタワー [DVD] ザ・シンガー [DVD] デッドフォール (字幕版) バックドラフト (字幕版)

代表作

アウトローな主人公役に定評のある彼、まず一番の代表作は「スネーク・プリスキン」シリーズでしょう。

「ニューヨーク1997」で始まった本シリーズは、それまでのブロックバスター級映画では、大抵やられ役だった眼帯と無精ヒゲの生えた男が主人公という画期的なものでした。

性格も愛国心とは程遠く、目の前で女性がレイプされても顔色を変えず素通りという人でなしな男ですが、妙に仁義があり、目の前で恋人を殺された女性が覚悟を決めた際には、銃を手渡すという中々伊達男であったりします。

さらに愛想が悪く不機嫌ですが、基本的に協力的な人間には優しかったりします。

と書けば、普通にカッコ良さそうですが、同じミスを何度も繰り返し簡単な罠にひっかかったり、タイマンの喧嘩では勝てない相手に武器で挑むことを恥としない上に、とんでもない悪党だったりします。

あまりにも人気キャラすぎて、日本のゲーム制作者によって「メタルギアソリッド」で、そっくりなスネークというキャラが出てきます。 (あっちはプリスキンよりも温厚な性格をしてますが・・・)

近年出演した「ワイルド・スピード SKY MISSION」で、真逆なアメリカ政府に所属するエージェントを演じていましたが、これもまたどこか、ひねくれた性格をしておりスネークファンの僕は大満足でした。

メタルギア ソリッド HD エディション - PSVita ワイルド・スピード - スカイミッション (字幕版)

カート・ラッセルならこれを観ろ!おすすめ映画ベスト3!

1位:エスケープ・フロム・L.A.

エスケープ・フロム・L.A. (字幕版)

「ニューヨーク1997」の続編になる本作。

今度は震災で監獄要塞と化したロサンゼルスを舞台に、悪党スネークが大統領の娘を救うために、無法の土地へと訪れるという内容。

これがもしもケンシロウだったのなら、その強さのあまり3分で終わってしまいますが、このスネークはただの人間で、簡単なミスで大事な兵器を壊してしまったり、

敵に見つかってバスケットボールをしなきゃいけなくなったり、ランニングマシーンで走らされるという地味でアホらしい拷問をくらったりと、非常に人間臭いのがまたツボです。

弱く間抜けで頭が悪い、でもなんだかカッコ良くて憎めないという、味がありすぎるキャラクターを巧みに演じる彼は、まさしくベストアクト級の魅力であふれています。

この彼が最後に選んだ決断、これがこの作品の肝となる部分であり大事な部分なのです。

もしも、あなたならスネークの決断をどのように受け止めますか?

それほど彼のやった事は、とんでもない事なのです。
という深いところまで行き届いた名作ではあります。

彼が最後に言う「自由になれた」という言葉、この言葉は今のポリコレなどで、息苦しくなっている世の中に被っているように見えませんか?
そんな中、自由に生きてみませんか?

時代を越えてスネークは常に語り掛けてきます。

ニューヨーク1997 [Blu-ray] 北斗の拳【究極版】 1 (ゼノンコミックスDX)

2位:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス (字幕版)

大人気アメコミ映画シリーズ「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」の映画化作品。

今作でカートが演じるのは、なんと惑星エゴと呼ばれる存在。

エゴは主人公のスターロードの父親であり、今まで姿がよくわからなかった存在だとされています。

エゴは地球にいるスターロードたちに
「私と手を組めば永遠の命を与える」と言います。

エゴという名前でピンとくる方は多いかもしれませんが、まさしくその通り。
エゴには、実は隠れた野望があったのです。という本作。

胡散臭いエゴを常に男らしい男を演じてきたカート・ラッセルが演じることで、より不気味に描いてる本作。

一体、エゴの目的は何か?
本当の家族の愛情とは何か?

そういった物を見つめ直す、良い映画だといえるでしょう。

3位:遊星からの物体X

遊星からの物体X ユニバーサル思い出の復刻版 ブルーレイ [Blu-ray]

南極に待機していた米軍基地の隊員たち、ふと犬を狙うヘリコプターと犬の様子を見つけ、救助に向かいます。
ヘリに乗っていた船員たちは死亡。

彼らがどこの基地で、どこの人間か探っていくと、とんでもない宇宙人の侵略だったという事がわかっていき・・・というSF。

これまで紹介したカートの作品たちで、彼は常に事態を切り開くアンチヒーローもしくは悪役でした。

しかし、今作は突如おきる惨事にヒョウヒョウとしながらも振り回されていく人間たちのさまを描いております。

ちなみに、本作の監督は「ニューヨーク1997」や「エスケープフロムLA」のジョン・カーペンター。

今作の宇宙人は、いつなんどき何処から現れるか分からなく、まさに物体であるというホラー。

疑心暗鬼に陥っていく仲間たち、グロテスクなモンスターたち。

ホラーの王道の展開が観る者を待っています。
オススメです!

カートラッセルでもこれは観るな!ワースト作品

ポセイドン

ポセイドン (字幕版)

大人気パニック映画「ポセイドンアドベンチャー」のリメイクです。

しかし、内容はほぼ真逆で、弱い人間の自己犠牲の上で成り立ちサバイバルしたのが「ポセイドンアドベンチャー」なら、今作はエゴイズムに満ちた人間同士のいさかいを描いた本作。

なんと、登場キャラの一人が平気で他のキャラを蹴落としてまで生きようとしていたのに、作中では何の咎めもなく生き延びているという、まさかの展開が待っています。

出来は非常に暗く、救いがなく、おまけに詰まらないという困った映画。

なんで、こんな映画に出たんでしょうか?

まとめ

カート・ラッセル、出る映画出る映画は必ず面白い人ですが、と同時に、出る映画は慎重に選んでいただきたい。
となってくる次第ではあります。

僕が思うにDCコミックのグリーンアローなんかどうだろうかと思っているのです。

ボヤキながら反体制を貫くヒーローなんて、まさに似合ってると思うのですが、どうでしょうか?

グリーンアロー:イヤーワン (ShoPro Books)