今回紹介する俳優は、珍しいことにスペイン人の俳優さんです。
名前はハビエル・バルデム。

新時代の悪役俳優として個人的に注目している彼なのですが、日本ではイマイチ知名度が物足りない方であります。

俳優の紹介

1969年スペインのカナリア諸島で生まれた彼は、祖父母の世代から芸能人一家として育ちますが、文芸派の周囲同様に6歳のころから俳優としてデビューを果たします。

スペイン国内ではペネロペ・クロス(のちに彼女と結婚をします)などと共演した「ハモンハモン」に出演、複数の賞を獲得した彼は次第に活躍の場をハリウッドに移していきます。

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当初は二枚目俳優として売っていましたが、近年は悪役として出て来る事の方が多く、一言でいえばスペイン版の真田広之のような感じになっております。

2000年に公開された「夜になるまえに」ではスペイン人俳優としては史上初のアカデミー賞主演男優賞ノミネートに輝いているなど、技巧派の俳優でもあったりします。

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さらに、意外なことにラグビーの選手だったこともあり、体格が立派なのも魅力の一つです。

代表作

彼の代表作の一つといえば「ノーカントリー」でしょう。

何を考えているか分からない不気味な暗殺者を描いた彼は、これで見事にハリウッドスターの一員になります。

最近ではジョニー・デップの代表作「パイレーツオブカリビアン」の新作「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」ではメインの悪役であるサラザールを不気味に演じ、これも高い評価を受けました。

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一方で「海を飛ぶ夢」では半身不随になり尊厳死を選ぼうとする悲しい男性を演じ、これもかなり高い評価を受けていました。

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当然ですが、私生活の彼は極悪人ではなく、かなり温厚な人物として有名で、なんとハリウッド俳優なのに目立ったスキャンダルは何一つありません。

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1位: 007 スカイフォール

007 / スカイフォール (字幕版)

ダニエル・クレイグ主演の007シリーズでも屈指の出来の本作、ここで彼が演じるのは悪役であるラウル・シルヴァ。

かつてMI6のエージェントだった彼は、組織に裏切られたことで復讐を決意して恐ろしいサイバーテロリストに姿を変えました。

平気な顔で人を殺す残忍卑劣な男で、普段はふつうの人間ですが歯茎を外すと恐ろしい怪人のような姿になるという、現代的なアレンジで再現された「スーパーヴィラン」です。

 

ジェームズ・ボンドをあっさり翻弄させる頭脳や、目的のためなら平気で相手に捕まる大胆さも兼ね備えた彼は、ダークナイトのジョーカーがモデルになっているのかもしれません。

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しかし、残酷なだけではなく「見捨てられた人間の哀愁」があり、時折哀れに見えてくる彼は本当にカッコイイ悪役です。

ダークナイト三部作のように悪役の前を右往左往するバットマンではなく、凶悪な敵を相手にしても調子を崩さず真っ向から挑み、上司や組織を守ろうとするボンドがカッコイイのも魅力ですね。

(やはりヒーローと悪役は互角じゃないと面白くないです)

ストーリーの内容も007シリーズ最高傑作の呼び声が高く、やはりヒーローものは悪役で決まるというのは過言では無いなと思ってしまいます。

2位: ノーカントリー

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彼の代表作にもなったフィルムノワールの傑作です。

彼が演じるのは謎のルールを持った不気味な殺し屋アントン・シガーです。

ひょんな事からチンピラが手に入れた大金、それをめぐってやって来たのがなんとアントン・シガー。

サプレッサー付きショットガンを持ちながらコイントスをして表か裏かで相手の生死を決める、まるで漫画の悪役のような奴ですが、そこにはなんともいえない魅力があります。

最初から最後まで暗く、まったく救いがない映画で、主人公の保安官を演じるトミー・リー・ジョーンズは、終始役に立たないというまさかの内容。

一見、死神にみえるシガーですが、そんな彼もしょせんは生き物。

ラストにふりかかる彼の災難は幸福か、もしくは理不尽か?
答えるものは誰もいません。

3位:マザー!

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日本ではなんと公開停止になった本作、とある夫婦の家に謎の老人がやって来ます。

医者を名乗る彼を不審に思う妻でしたが、夫は彼を家に入れてしまいます。

そこから、やがて彼女の日常が一気に音を立てて崩れていき、優しかったはずの夫は、だんだん不気味な本性を見せていき、現実か妄想かわからない世界に踏み入っていくという本作。

実は内容はほぼ、僕にも100%理解できません。

しかし、ハッキリいえば監督がダーレン・アロノフスキーなので、理解する事が出来ないのが当たり前なのかもしれません。

グロ描写や衝撃的な映像が恐ろしく多く、おまけに宗教的な内容であるため、日本では公開できなかったのかもしれません。

彼が演じるのは夫婦の夫役です。

こんな不審な役ばかりやらされてる彼は、ちょっと不憫かもしれません。

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悪の法則

悪の法則 オリジナル版 (字幕版)

キャメロン・ディアスなど豪華俳優陣が共演した本作、なんと奥さんのペネロペ・クルスも出演しております。

しかし、内容はわかりにくく、かといって登場人物に好感が持ちにくいので、どうにも理解できない本作。

彼が演じるのは軽薄な金持ち役。
まさかのコミカルなキャラで、彼の抜群の演技力で巧みに演じられていますが、残念ながら作品の内容がわかりにくく、もっと出る映画は選んで欲しいというのが本音だったりします。

まとめ

こうしてみると、本当に胡散臭い役か犯罪者役しかやってない彼。

胡散臭いオーラが全身に漂っているので仕方ないかもしれませんが、そろそろ善人役や凡人役をやってもいい頃合いじゃないかとすら思ってしまいます。

悪役を演じる俳優が善人役をやると頼りになるというケースがあるので、彼には今後、熱血刑事や理想に燃える政治家役などをやってみて欲しいですね。