ハリウッドではここ数年の間、いわゆる「戦えるヒロイン」がブームになっております。

今年最も売れた映画の一つである「ワンダーウーマン」もそうですが、考えればワンダーウーマンはアメリカにおいて、戦うヒロインの原型ともなったキャラではあります。

ですが映画業界では誰か?
と言われると今回紹介するシガニー・ウィーバーになるわけですね。

では彼女は、なぜそう言われているのか、生い立ちの紹介を含めてレビューしましょう。

俳優の紹介

1948年生まれの68歳になる彼女。
身長は白人女性でも、なかなか居ない180㎝という巨体!

ニューヨーク出身で両親はテレビの重役とイギリス人女優という、これまた王道のサラブレッドコース。

しかし親のコネに甘んじる事なく、舞台劇をこなしながら徐々に評価を得ていき、やがてウディ・アレンの映画「アニー・ホール」のチョイ役でデビューすると、数年後には、あの「エイリアン」に出て一気にスターとなって行きました。

その後「ワーキング・ガール」や「愛は霧のかなたに」などで演技派の面をみせて、その前の年の「エイリアン2」で肉体派の一面をのぞかせ、女優として完全な地位を築き現在に至っています。

現代的な文芸映画にも出る一方で、アクション映画にも出る。
という女優のベースになったのも彼女だと言われています。

ワーキング・ガール (字幕版) 愛は霧のかなたに [DVD]

代表作

間違いなくエイリアンシリーズでしょう。

冷たくヌメヌメしたエイリアンに追いかけられる女航海士エレン・リプリーを演じました。

しかも、このリプリーというキャラクターは、長年かけて続いていくシリーズの中で1234ごとに主人公を演じるのですが、その作品ごとにキャラクターが変わっているのが面白いですね。

1は逃げ惑うだけなのですが、
2は銃を引っ提げてエイリアンと戦う女傑に、
3は坊主頭で、またエイリアンに怯えて、
4なんかでは、もうエイリアンを完全に怖がっていない

という感じになっています。

1と2は好評で、それぞれ違う時代の女性像を決定づけて、今でもフェミズム・アイコンとしてのリプリーは高く評価されています。

エイリアン4 (字幕版)

シガニー・ウィーバーならこれを見ろ!おすすめ映画ベスト3!

1位:エイリアン

エイリアン/ディレクターズ・カット (字幕版)

SF映画の歴史に圧倒的に輝く一つの星、それがエイリアンと言っても過言では無いでしょう。

それまでの華やかだった宇宙を題材にした映画と違い、圧倒的に閉塞的で孤独な空間として描かれた宇宙船「ノストロモ号」を舞台に、偶然遭遇したエイリアンによって次から次に殺され、消え去っていく恐怖を描いた問答無用の名作です。

この映画でシガニー・ウィーバーは、のちの代名詞とも言えるほどの存在になる「リプリー」を演じるのですが、意外と1では影が薄いと言うかストーリーを主体的に動かす存在ではありませんでした。

どちらかと言えば船長役をやっていたトム・スケリットの方が当時は知名度・格ともに上なんですね。

しかし一人、また一人と消えていく仲間たち、そして意外な人物の裏切り。

今でこそ、どんなホラー映画でも見られる展開でしたが、その一人ひとり死んでいく緊張感は、やはり尋常じゃなく1979年という、だいぶ前の映画なのにかなり怖いです。

文句なしで彼女自身の代表作であり、ベスト1でしょう。

 2位: エイリアン2

エイリアン2(字幕版)

エイリアンシリーズの作目から堂々とランクイン。

の騒動を何とか生き残ったリプリー、しかし時代が何と57年と流れ、かわいかった娘もすでに故人。
彼女は生き残った猫と共にひっそりと生きていました。

しかし、ウェイランド社に頼まれ宇宙海兵隊と共に再び、あの惑星へと向かうのでした。

そこは、やはりエイリアンに占拠され、人間は皆殺し、さらに海兵隊も次々と殺されていきます。

そんな窮地に立たされた彼女は、数少ない生存者である少女を守りながら銃を持ちエイリアンの群れに挑みます。

この映画で一躍「戦うヒロイン」としての路線を確立し、のちに様々な映画で彼女の亜流とも言えるようなキャラクターが生み出されていきました。

いわゆる「かませ犬」とも言える立ち位置の海兵隊員も、一人一人キャラが立っており、そんな彼らが無駄死にしたり、仲間のために犠牲になっていく展開は、さながら戦争映画のようです。

さらに、この映画はラスボス戦と呼べる物まであり、後のサバイバルホラーゲームなどに与えた影響は、かなり高いでしょう。

最初から最後まで楽しめて140分ある完全版ですら没頭できる。
そんな映画です。

 3位:ギャラクシー・クエスト

ギャラクシー★クエスト [DVD]

かつては隆盛を極めた、あるSFドラマ。

しかし今では、そのイベント以外の仕事が無い。
という落ち目の俳優たちが、そのドラマを本当の話だと信じて、彼らを連れて来てしまったエイリアンたちの戦いに巻き込まれる。
というSF
コメディです。

ここで彼女はメインヒロインとも言える女優を演じます。
本人もノリノリで演じてるのか、かなりイキイキしてます。

さらに小型エイリアンを小動物と思い込み痛い目をみるという、かなり爆笑のシーンまであります。

しかし、その役柄はかなりリアリティがあり、本人自身は自身の役柄をかなり嫌っており、ドラマの中でのキャラクターのやる事は、しょうもないオペレーターばかりというもの。

そういえば昭和のウルトラマンは女性隊員が居ても、あまり活躍しない事が殆んどでしたね。

そういう風に考えれば、かなり時代の節目になった映画の一つかもしれません。

映画自体は軽く面白いコメディなので、おすすめです。

シガニー・ウィーバーでもこれは観るな!ワースト3

1位:コピーキャット

COPYCAT

女性心理学者のヘレンは昔、連続殺人鬼に襲われたトラウマで引きこもりになってしまう。

その数年後に、その模倣犯を捜査する為に女性警官と手を組む。
というサイコサスペンス映画。

心理学者のヘレンを演じていますが、どう考えても大柄で強面気味のシガニー・ウィーバーが女刑事になった方が良さそうな内容。

相棒役の女刑事は若いころのホリー・ハンターなので、こっちを怯える心理学者にした方が良いんじゃね?
的な雰囲気があります。

すべての黒幕である模倣犯ですが、これまた、しょーも無い奴で笑えて来ます。

とはいえ冒頭の首吊りにされるシガニー・ウィーバーの場面は、なかなか怖くて衝撃的で、どこかエロティシズムがあったので、見せ場はそこぐらいでしょうか?

あとはグダグダと当時に流行っていた「羊たちの沈黙」の猿真似が続いていくので別に見なくても良いでしょう。

2位:ヴィレッジ

ヴィレッジ [DVD]

1897年のアメリカ。
深い森で隠された一つの村がありました。

そこには怪物が出て来るので、村はずれの森に入ってはいけない。
という伝説がありました。

人々は境界線を張り、その中で安全に生きていましたが、ある日に人が死んでいて・・・という話。
と、ここまで書けば面白く見えるのですが、いかんせん話が退屈で仕方ありません。

怪物の正体や村の正体に驚くかズッコケるか、それは観た人次第ですが自分は少し「これはないだろ・・・」と感じました。

シガニー・ウィーバーは主人公とも言える若者の母親役で出てきますが、あまり印象はありません。

監督のM・ナイト・シャラマンが好きか嫌いかで、ハッキリ好みが分かれる映画だと思います。

3位:エイリアン3

エイリアン3(字幕版)

エイリアン2からまた生存したリプリー。

しかし冒頭で、2でせっかく守ってきた少女は犬死し、共に戦った兵士も死亡という衝撃的なオープニングで始まります。

そこで、たどり着いたのは囚人たちの集まる監獄惑星。
そこでレイプされそうになったり、囚人の一人と恋に落ちたりするリプリー。

そこに当然のごとくエイリアンがやって来て、今度は犬に寄生したドッグエイリアンが襲い掛かる。
という話ですが、なんか2に比べるとスケールダウンしたと言うのか、そこに落ち着くのか。
というガッカリが先行します。

さらに2で女戦士として目覚めたはずのリプリーも、今回は悲鳴を上げて逃げ回るだけに落ちぶれています。

この作品、やはり海外では、かなり炎上し、複数のファンから「エイリアン3以降は蛇足」と言われています。

個人的な事を言えば、これ以降の作品は内容も映像も暗くて、あまり好きではないな。
というのは感じます。

まとめ

こうして見ると、色々な映画に出ているシガニー・ウィーバー氏。

今現在でもコンスタントで映画に出続けており、68歳にもかかわらず結構美人だったりします。

個人的な事を言えばエイリアンの新作に出て来て欲しい反面、そろそろ体が心配になってきます。

やはり高齢になったリプリーがエイリアンに挑むというのは、いささか無理があるので、声や劇中映像だけでも顔を出してくれたら幸いかなとは思います。