近年、ハリウッド映画は変わりつつあります。
「俳優よりキャラクター」という時代になりました。

80-90年代は肉体派のアクションスターの時代で彼らを主役にすることで様々な映画がうまれ、それが業界の中核を担っていました。

しかし、今の時代はアメコミ映画に代表されるような、あくまでキャラクターありきの映画が多くなってきました。

しかし、そんな時代になってもスターとしての注目をあび、出る映画が必ず売れるという俳優がいます。

その名前はウィル・スミス。
今日はそんな彼の出る映画をレビューしていきましょう。

俳優の紹介

1968年四兄弟の一人として生まれたウィル・スミスは子供のころからラッパーとしての才覚をみせて人気者でした。

その後彼はDJ・ジャジー・ジェフ&ザ・フレッシュ・プリンスというグループを結成して1987年にシングルを出してあっという間に瞬く間に全米に広がっていきます。

しかし、彼らの出す曲はお世辞にも生活の苦しさ、金持ちの白人たちへの憎悪をうたった「FUCK」「SHIT」を連発するラップとは違いポジティブで明るいラップばかりでファミリー層でも安心して聞けるラップを売りにしてました。

それが原因でエミネムから「あいつは家族向けのラップを作る軟弱物」「レコードを売りたいだけのオカマ」と罵られます。

さらには日本最大の映画雑誌映画秘宝のライターであるギンティ小林からは「ビジネス黒人」といわれております。

しかし、そんな意見は彼にとってはどうでもいいのです。

今や白人労働者階級の代弁者だったことを忘れてドナルド・トランプ(白人労働者階級に仕事を増やそうとしている)への批判しかしていないエミネムや政治的正しさ的なリベラルと表現の自由の間でゆれる映画秘宝なんてどうでもいい。

ブレている彼らとは違い、ウィルは常にブレないのです。

グレイテスト・ヒッツ グレイテスト・ヒッツ

代表作

まず、彼の代表作ともいえる作品たちをあげていきましょう。

1995年彼は「バッドボーイズ」というアクション映画でスターダムにのしあがります。熱血漢で何をしでかすか分からない男を演じたウィル・スミスは人気者にのしあがります。

その後、1996年には「インデペンデンス・デイ」に出演。ここで主人公の一人の空軍パイロットを演じ、高い評価を受けます。

さらに1997年「メン・イン・ブラック」ではタフなイメージから一変、コミカルで女好きの捜査官Jを演じこれもヒットします。

その後、2001年には伝説的なボクサーのモハメド・アリを演じた「ALI」でアカデミー賞にノミネートします。

コミカルな役からタフな役、しいてはヒューマンなキャラもできる。まさに「ビジネス黒人」です。

バッドボーイズ (字幕版) メン・イン・ブラック (字幕版)メン・イン・ブラック2 (字幕版) ALI アリ(字幕版)

ウィル・スミスならこれを観ろ!おすすめ映画ベスト3!

1位: インデペンデンスデイ

インデペンデンス・デイ (字幕版)

何かと批判の多いこの映画、私は好きです。

この映画をアメリカ万歳映画として(まぁそれは仕方ないとして)この映画と往年の東宝特撮映画「地球防衛軍」「怪獣総進撃」を比較してインデペンデンスデイを批判して地球防衛軍を世界平和をうたった映画として賛美する風潮が10年ちょっと前に某映画批評サイトでありましたが、はっきりさせておきたい。

この映画は確かにアメリカが主導になって世界を救う映画だけど、後者も結局日本人が主導になって世界を救う映画じゃないですか。人種が違うだけで何を偉そうにしてるのかなと。

そもそも僕ら日本人が世界を救うって、ちょっと無理すぎませんかね。(武力ではアメリカには勝てません)そもそもこういう映画に対して真面目になってキレると恥ずかしくないですか。って映画とは関係ないですね。

映画の内容はアメリカ独立記念日に襲来した宇宙人を倒すために米軍が主導として攻撃を行い世界を救うという超・シンプルな内容の娯楽映画です。

この監督はのちに「ゴジラ」を作って総スカンを食らいましたが・・・オファーされても仕方ないです。

こういう風にゴジラが街を破壊しながら進み、それに挑む米軍という映画がみたかったですねやっぱ。って話がまたそれましたね。

この映画でウィル・スミスは主人公の米軍人を演じますがタフで頼れる「これぞアメリカ」というキャラクターです。

映画はめちゃくちゃ長いですが、とっても楽しい映画なのでおススメです。

2位: メン・イン・ブラック3

メン・イン・ブラック 3 (字幕版)

地球に、もしも宇宙人がきていたら?そして地球で悪さをしていたらという人気SFアクションシリーズの三作目です。

大抵の場合映画の3作目は一番微妙な内容になりますが、なぜか分かりませんけど、これは一番面白いです。

JとKは名前もそれまでの人生も捨て「MIB」つまりメンインブラックとして悪の宇宙人相手に戦っていました。

しかし、そこで捜査官Kがかつて倒した悪の宇宙人が時間改変能力を使い、Kを過去で殺してしまいます。

かろうじでKのことを覚えているJは彼を救うためタイムマシンで1960年代に時をさかのぼって戦いに挑むという話です。

この映画に出てくるウィル・スミスは、いつも同じ捜査官Jを演じますが、今回はかつてのKと遭遇したり、人種差別にあったりと中々苦労をします。

敵も自分を助けに来た情婦を平気で見捨てる冷酷な性格をしてますが、これはあくまでコメディ映画なので冷酷になりすぎず、どこかマヌケなところがあり、そこがまたこの映画をかなり面白いものにしています。

さらに、この映画オチがあります。そのオチでJとKには切っても切れない絆があるのだなと確認し感動します。

3位: バッドボーイズ2バッド

バッドボーイズ2バッド (字幕版)

マイアミ警察の黄金コンビ「バッドボーイズ」のマーカスとマイクはマイアミを汚染させる麻薬組織の摘発を図り捜査を行っていました。

その麻薬組織を裏で牛耳るのはタピアといわれるキューバ人のマフィアでした。彼を倒すために、おとり捜査官が派遣されていましたが、おとり捜査官はなんとマーカスの妹でありマイクの恋人だった女性。

しかし、捜査が長引くうちに彼女は正体がバレて誘拐されてしまいます。

ここでキレたバッドボーイズとその仲間はタピアの屋敷に突入していきます。

この映画でウィル・スミスはタフでハンサムなマイクを演じます。タフでハンサムでヒーローなマイクと、几帳面で冷静で凡人なマーカスの二人の関係を描くことでウィル・スミスをよりカッコよく強く見せることに成功しています。

彼らに対する悪役のタピアも悪党ですが、どこか愛嬌があったり間抜けだったりして中々面白いです。

そしてこの映画、やたらと残酷です。ここまで残酷だとさすがにマイケル・ベイの精神を疑いたくなりますが、そこがまたいい!

どこまでも過剰でどこまでも過激、やり過ぎっぷりが気持ちいいハードコアアクションです。

ウィル・スミスでもこれは観るな!ワースト作品

スーサイドスクワッド

スーサイド・スクワッド(字幕版)

悪人ばかりで集められた特殊部隊「スーサイド・スクワッド」の活躍を描いたアメコミの映画化です。

原作の「スーサイド・スクワッド」はその「自殺部隊」の名前にふさわしく、出てくるキャラクターが悲惨な死に方をするということで有名だったりします。

また出てくる悪人たちも仁義もへったくれもなく平気で仲間を殺し、裏切りを繰り返す連中で本当に近くに寄りたくなくなります。

さてこの映画、予告編がアップされたとき、そのセンスのキレ味にあらゆる人が注目しました。

クイーンの「ボヘミアン・ラプソディー」が流れる中、アクションがめまぐるしくおこり善も悪もないであろう人間が好き放題ふるまう。

そんなハイセンスでエッジの利いた作品がそろそろ見たかったのも、あったかもしれませんが自分もかなり期待をしていました。その期待は崩されましたけどね。

出てきたのは女々しく悩みを抱えたキャラが女々しく泣き言を言うだけで、さらに演出はバラバラで、まるで素人が作ったような映画でした。

彼はこの映画でデッドショットという暗殺者を演じます。

原作では自殺志願者で死に場所を求めているというカッコいいキャラなのですが、今作では影が薄いというかウィル・スミスはがんばってるけど、イマイチカッコいい場面がないキャラです。

ナルシストでエゴイストと言われてる彼がそのナルシズムやエゴを発揮した方がもっとまともな作品になってたはず。

さらに最悪なのが最高の悪役であるジョーカーが、彼女の尻を追いかけてるだけの、ただの不良として描かれてるところです。

愛を求めているジョーカーなんて白いおっさんじゃねーか!
となるのですが、本当にタダの白いおっさんでした。

全てにおいて期待外れでガッカリした映画です。

まとめ

現在、スター道をつきすすむウィル・スミス兄貴。誰が何と言っても、もうその人生はスターそのものです。

出る映画みんな面白いわけでもないが、つまらないというわけでもない。こう書くと、嫌みにみえるかもしれませんが・・・

シュワちゃんやスタローンだってそうじゃないですか。地球上最後の映画スターかもしれないウィル・スミス。彼はもう誰が何を言おうとスターなのです。

ただ、もう少し出る映画の脚本が悪かった場合はエゴイズムを発揮してほしい。というのが切実な意見だったりします。