人には永遠に忘れることのできない俳優がいます。

今日紹介する人は僕にとっては永遠のアイコンであり巨漢の象徴だった愛すべき男、マイケル・クラーク・ダンカンの話です。

その愛嬌ある笑顔と196㎝の巨体で一目見たら二度と忘れられない個性の持ち主でした。

かなり早くに死んでしまい本当に残念です。

俳優の紹介

今まで紹介してきた俳優たちとは違い、さほど愛から遠くはないが貧困に苦しんでいた彼。
シングルマザーの母親と生きていました。

高校ではフットボールの花形選手だったものの母の病もあり挫折。
体つきの大きい彼は警備員やバーのボディガードなどで治療費を稼ぎながら生きていましたが、母親の全快を確認しそのキャリアをハリウッドにうつします。

やがてウィル・スミスなどといったハリウッドセレブと知り合い、彼から「俳優になれよ」とスカウトを受け俳優となった彼。

その196㎝体重140㎏の巨体を使い、時に迫力のある悪役、時に悲しい死刑囚・・・さらに時には人外的クリーチャーを演じるなどバイブレーヤーでした。

また私生活ではプロレスマニアでWWEの収録にも良く来ていたらしく、その繫がりかロック様とスコーピオンキングで出演した時、あまりにも強く殴りすぎるので
「もう、殴らないでよお ><」
とロック様に泣きついた、かわいい一面のある人でもあります。

しかし、別れは突然やってきます。
2012年、心筋梗塞で倒れた彼はそのまま帰らぬ人になりました。

彼の巨体と存在感は姿を消しても多くの人の記憶に残っており、まさしくハリウッド殿堂入りがふさわしい男です。

代表作

やはり、一般的に有名なのはグリーンマイルでしょう。

死刑囚ながら温厚でやさしいコーフィを演じた彼の演技はゴールデングローブ賞を受賞しました。

さらに先に上げた「スコーピオンキング」は主人公のロック様演じるマサイアスと手を組む頼れる巨漢戦士。
大失敗に終わった「PLANET OF THE APES/猿の惑星」では敵のセード将軍の部下で寡黙で、どこか武人的な印象があるゴリラ戦士アター隊長を演じて、これも中々迫力がありました。

このように善人も悪人も使い分けるまさしく優秀な逸材だったのです。

スコーピオン・キング(字幕版) PLANET OF THE APES/猿の惑星 (字幕版)

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1位:グリーンマイル

グリーンマイル (字幕版)

1932年アメリカ。ある刑務所に、とある人間が流れつくその名前はコーフィ。

病気が治ったり、死んだはずのネズミが動いたりと彼の超能力を目の当たりにした囚人たちは、やがて彼が人を殺せるような人間ではないと考えていく。

そして、やがてコーフィを通じて分かっていく真実。
待っている驚愕の真実!・・・とかけば日本で大ヒットをしました。

よくよく考えれば、この話を作ってるのはホラー小説家の「スティーブン・キング」だったのです。

ここで一筋縄行かないのがキング。
コフィーの超能力の不気味さ、そして他の死刑囚たちや、調子こいたガキの刑務官の冷酷無比な演技の生っぽさは、実にキングらしくホラー作家としての要素も残しております。

この映画で彼は超能力者コフィーをやさしく演じます。
そして彼が待ち受ける理不尽な最期は涙出ずして語れないでしょう。
そして、最後に残った希望とも呪いともいえる物。

ただのお涙頂戴ヒューマンドラマとは違う名作映画です。

2位:デアデビル

デアデビル/ディレクターズ・カット [Blu-ray]

ここでかなり個人的なまとめになるので要注意(笑)。

大人気のアメコミを映画化した伝説の映画です。

まず、そのシナリオは放射能廃棄物を目にうけ目を失った代わりにレーダーセンスと称する異常聴覚を手に入れたマット、彼は夜な夜なデアデビルになり悪を倒す。

ここまで聞くと面白そうじゃないですか?
実は悪い部分がかなりあります。
言ってしまえばヒーロー映画なのにヒーローが活躍しないところです。

ヒーロー映画で求められているのは、カッコいいヒーローのアクションであって安っぽいメロドラマではありません。

デアデビルを演じたベン・アフレックは、その後バットマンで爆発的ヒット(個人的)を受けますが、ここでの彼は女々しいだけのメンヘラ野郎です。

それに対抗するかの如く、マイケル・クラーク・ダンカン扮する悪の帝王キングピンが実にカッコいいです。

キングピンはMARVEL原作コミックではスパイダーマンにとって最大の敵であり、その財力と知恵と相撲取りのごとく巨体で敵を圧倒的に叩き潰すという存在でした。

人種は違っても、このキングピンもその圧倒的な強さを演出してます。

部下が「護衛はいらないのですか?」と聞くと
「いらん、俺はスラム街育ちだ。お前にはわからん。お前は帰れ」
と忠実な部下を戦いに巻き込ませないようにする配慮も行き届いてます。

デアデビルに対しても腕力で圧倒するキングピン。
しかし一瞬のスキをつかれ敗北するキングピン。
警察に捕まる彼は見苦しい言い訳をせず「必ず戻ってくるぞ」と脅す。

ああ、なんとカッコ良いのでしょう。

これを見たらぜひ「デアデビル:ボーン・アゲイン」というアメコミを買ってください。

さらにカッコ良いキングピンがみれます。

デアデビル:ボーン・アゲイン

3位:シンシティ

シン・シティ (字幕版)

フランク・ミラーの同名アメコミをロバート・ロドリゲス監督で映画化した有名映画です。

犯罪都市シン・シティを舞台にした3話構成のハードボイルド映画です。
彼はそのうちビッグファットキルという話にでてきます。

シンシティの中でも娼婦が支配する土地、そこで半グレ警官のジャッキーボーイが娼婦たちに殺されます。

今まで警察とは、お互いに干渉し合わない事で生き残りを図ってきた彼女たちにとって、これは戦争の原因になります。

そこを狙いマフィアの幹部であるマヌートが、このネタを知り娼婦たちを恐喝しようと迫ってきます。

こう書けば日本の歌舞伎町や大阪のミナミでも、よくありそうな話ではありますね。

ここで彼は悪役のマヌートを演じますが、なんとも迫力があります。
善人役だけでなく、こういう悪い役もできるのが彼のすごいところですね。

先ほど書いたキングピンとは違い肉弾戦をしませんが、娼婦の女ボスにアイアンクローをかまして締め上げて拷問するという、とんでもないことをします。

その際に舎弟に
「いいか、お前ら本当に美しい物はな、こうやって潰すためにあるんだよ」
とほくそ笑みます。

原作では拷問役は別の人でマヌートは、ただの棒立ちキャラですが、ここで見せ場を作るのは製作者とても偉いですね。

シン・シティ1シン・シティ2シン・シティ3シン・シティ4

マイケル・クラーク・ダンカンでもこれはみるな!ワースト作品

グリーンランタン

グリーン・ランタン (字幕版)

宇宙を守る警備隊である緑色の指輪をした戦士たち、グリーンランタン地球支部の隊員(ウルトラマンみたいなもんです)に選ばれた怖いもの知らずのパイロットのハル・ジョーダン。

彼はいつしか迫りくる宇宙怪獣パララックスとの闘いに巻き込まれます。

DCコミックの超有名な人気アメコミを映画化した映画です。
とここまで書けば面白そうなんですが、この映画はとんでもないコケ方をしました。

これが原因でDCは映画展開を見直したことがあります。

僕はDCコミックが好きなのでグリーンランタンもちょっと読んでいて、かなり期待していたのです。

原作では怒りにあふれる赤いランタンや宇宙を恐怖で支配する黄色ランタンといった、色鮮やかで単純明快ながら広大な世界をまたにかけた痛快冒険活劇なのですが、

この映画は舞台がほぼ同じ場所で敵も味方も主人公の友人で構成されて、狭苦しいものになってます。

さらに映画のほとんどのパートは笑えないラブコメで構成されており、かなり目障りになってきます。

マイケル・クラーク・ダンカンは、この映画で主人公の教官であるキロウォグの声を担当しますが、なんと出番は、たった数分しかありません。

しかも正直CGじゃなくて特殊メイクでもいいのに、なぜかCGにしています。

原作のキロウォグは検索してくれたらわかりますが、豚とゴリラを混ぜたようなキャラでCGじゃなくても再現可能です。

この映画のダメな所は、あらゆる物をCGにしたせいでキャラクターに愛着が持てないんですね。

しかし出番は少ないながらも彼の独自のハスキーボイスで、何とも言えない味わいをみせてくれます。

本当に芸達者な人です。

グリーンランタン:シークレットオリジングリーンランタン/グリーンアロー (ShoPro Books)スター・トレック/グリーン・ランタン (ShoPro Books)グリーンランタン:リバース

まとめ

出る映画は基本的に,あまりハズレがないマイケル・クラーク・ダンカンさん。

その大きい体と愛嬌ある顔を見ただけで,ある意味値段をとれたと感じる存在でした。(体の大きい人,大好きです)

ご存命であれば、もしリブートしたグリーンランタンでもキロウォグのキャラをやって欲しかったり,もっとアクション映画の悪役や怖いホラー映画などでの活躍を見たかったのですが、もうそれもかなわない夢。

あの大きい体はもう見れないのです。

思えば彼以降、巨漢俳優が出てきていないのですが、彼以上の魅力と演技力を持った人間は少ないのでしょう。

我々は、かなり惜しい人を亡くしてしまいました。